岡本流生   略歴

1949年 (昭和24年)  北海道室蘭市に生まれる。

1964年  「北海道絵本」 (更科源蔵文・川上澄生画)に魅せられ独学で木版画を始める。

1974年  木版画の大家、吉田遠志に師事。 以後十年以上に亘り伝統木版画の彫摺技術を学ぶ。

1980年  メンドシーノアートセンター(米国 カリフォルニア)にて木版画の講師を務める。

1981年  CWAJ現代版画展25回記念展(東京アメリカンクラブ)にて、御臨席の皇太子妃殿下(現 皇后陛下)美智子様に主催者より自作木版画「ぴえろ」が贈られ、美智子様よりお言葉を頂く。

1982年  版画集「花女童」(沖積舎)出版。

       この間、日本版画協会の会員に推挙される。

1993年 CWAJ企画展 「THE KIMONO」 に招待出品。 開会式主賓・秋篠宮妃殿下紀子様の御説明役を務める。

       この間、神奈川県展実行委員長、審査員、審査委員長を歴任。

1996年  シリーズ「アジアの子供たち」が版画家奨励賞を受賞(CWAJ40回記念展)。 この賞は五年に一度、国籍版種を問わず二人の版画家に贈られるもので、授賞式には皇太子妃殿下雅子様御臨席。

       この間、シリーズ「アジアの子供たち」 及び「初恋」で企画展(東京アメリカンクラブ)。欧州各国を巡廻展示された「国際日本版画展」に出品、多くの国で来場者の投票に拠るヴィジターズ賞を受賞。

2003年  国際交流基金・文化庁の共催で始まった、外国人アーティストのための多色木版画制作指導プログラム・アーティスト イン レジデンス(淡路島))の講師を務める。

2004年  雅号を流生と改める。

2005年  「版画芸術」129号に特集される。 タイトルは「岡本流生 初恋の眼差しを彫る」。

2006年  「蔵書票 世界大会」(スイス)にて、自作蔵書票が特別展示される。 作品はその後フランスを巡廻、フランス、スイス両国の美術館に収蔵される。 版画協会を退会。

2010年  作品、版木、下絵の大部分をノルウェー国立 オスロ文化歴史博物館に寄贈。  

2011年  オスロ文化歴史博物館開館200周年記念事業の一環としての個展 「浮世・過去それとも現代?」が開催される。 川上澄生美術館(鹿沼市)にて「我が心の師父・川上澄生」の題で講演。

2012年  第一回国際木版画会議(京都)に於いて、作品と「流生モデル彫刻刀」が紹介される。 米国カリフォルニア州の高校の美術教材に私の「木版画制作日記」(英文)が採用される。

2013年  長野県下伊那郡阿智村に移住、「流生 木版画アトリエ」を構える。

2014年  画業50年記念展(横浜)  アトリエ公開記念展(阿智村) きみありてわれあり・五十年回顧展(阿智村)

2015年 CWAJ60周年記念特別展 招待出品 (東京アメリカンクラブ  神戸倶楽部)  君恋うる胸のさざなみ・岡本流生木版画展 (阿智村)   二つの町の国際交流展 (大町市)特別出品。


現在、作品は国内外の多くの博物館・美術館に収蔵されている。